2018.06.28 12:08赤羽の吐瀉物に心を休めて6月27日の11時40分。僕は上野東京ライン下り 宇都宮線直通に乗っていた。八重洲での飲み会が終わり、赤羽まで 帰る途中であった。電車はまずまずの混み具合で 皆お疲れ様ですなぁ、なんて気楽なことを考えて僕は スマホをいじっていた。 突然、小さな悲鳴が聞こえて 隣の女性が僕の方にぐくっとぶつかってきた。 なんだなんだ、急停車したわけでも無いのに。 誰か倒れたのだろうか。 ふと横を見ると、青ざめたサラリーマン ドア付近でふらふらしている。 足元には瀉物物。 一瞬で理解した。 僕は座席真ん中あたりにポジショニングして いたため、被害を被ることはなかったが、 嫌なもん見ち...
2018.06.28 11:52漫画が僕に教えたこと父は本がとても好きで、広くも無い家に本棚が たくさんあった。 小説やエッセイなども多くあったのだが、 とりわけ多かったのは漫画である。 全盛期は2000冊以上の漫画が家にあったと思う。 僕は漫画に囲まれ、漫画を読んで育ったと言っても過言ではない。 ここでは僕が影響を受けた漫画を紹介したい。 ①【大甲子園】室戸義塾高校戦 犬飼知三郎 家にはドカベンが全シリーズ揃っており、中でも僕は 犬飼知三郎が好きだった。 弱小高校を頭脳派エースが引っ張るという流れが もうたまらない。圧倒的に総合力で明訓高校に 劣るのだが、飄々と淡々と抑えていく知三郎の 魅力はすさまじい。山田が里中と知三郎...
2018.06.22 13:29健康診断でE判定が出た時僕はV模擬を思い出した健康診断の結果が返ってきた。 僕の予想ではγ‐GTPが少しオーバーして B判定になっちゃうかな、くらいの感覚だった。 それがまさかのE判定。 要精密検査である。 この結果を見て、僕は笑ってしまった。 E判定て。志望校変更しなきゃじゃん。 僕は「V模擬」のことを思い出した。 V模擬とは高校の合格判定をする模試で、 受験シーズンとなった僕らは盛んに 「次のV模擬行かねぇ?」などと言っていた。 その語感の良さ、休みの日に地元を抜けるということが 僕らをくすぐりにくすぐっていた。 ある日もそんなV模擬行く行かないの話に なっており、行かない奴...
2018.06.21 11:59大情報時代を生きる僕らは情報の海の中を生きている。 現代において、情報に触れないで1日を生きることは 非常に困難である。 スマートフォン、パソコンは情報を僕らに 積極的に発信してくる。 町を歩けばパブリックビューイングがニュースや広告を流す。 全ての情報は右手親指の操作だけで得られるのでは ないかと錯覚してしまうほどである。 しかし本当に重要な情報は決してインターネットや SNSでは手に入らない。 あと10分でお昼休憩が始まる時、僕はふと思った。 そうめん食べたいなぁ・・・それもとても美味しく・・・ いろいろなそうめんの食べ方が頭に浮かぶ。 薬味をたっぷりと入れようか、めんつゆに...
2018.06.20 10:55偏差値の低いスーパーが好きだ偏差値の低いスーパーが僕は好きだ。 ダンボールの切れ端にマッキーで値段を書いてあるような店だ。 キュウリがキウリと書かれていたり、そうめんがソーメンと カタカナ表記になっていたりして、とても情緒がある。 低偏差値スーパーはかなり安い。 一通り品を揃えるといった考えは皆無で、 その時に安いものをとりあえず提供すれば誰か買うだろ、 という感じの空気が漂っている。 店員も接客マナーなんてものは微塵も身に着けておらず、 何がいくらか、いかに早く袋詰めするかのみを考え動いている。 店はだいたい狭いし、綺麗とは言いがたいことが多い。 日本の丁寧で清潔といっ...
2018.06.18 11:51バスの揺れ方で人生の意味が解った日曜日スピッツの「運命の人」の歌い出しだ。僕は初めて聞いた時、バスの揺れ方から人生の意味につなげるなんてとんでもないセンスだな、と思った。すべからく人間はすべて人生とか生きる意味とかそういうことに繋げたがるけれど、バスの揺れ方というチョイスは予想外というか、全く見当外からのボールが飛んできた感じがする。僕は人生の意味がわかった気がする時は、渇いた喉にグイッとビールを流し込む時だ。同じように人生の意味が解る人は結構いるんじゃないだろうか。主に金曜日の赤羽とか新橋あたりに。ただそこから、5杯6杯と飲んでいる内に人生の意味どころか、簡単な計算もわからなくなる。10杯も飲んだ頃には方角さえもわからなくなり、その辺に寝っ転がってむにゃむにゃするだけだ。うーん、スピッツ...
2018.06.16 11:26パンツのサイズを選ぶときに僕が考えたこと小さい頃から、物知りになりたかった。いろんなものごとを知っていて、何でも答えることができる。時にウィットなジョークを交えながら相手が納得できるアドバイスを投げられる。そんな男に僕はなりたかった。しかし、現実はわからないことだらけである。先日パンツを購入しようと、服屋に向かった。目当てのボクサーパンツを手に取ったとき、ある疑問が僕の頭に浮かんだ。「僕はMサイズとLサイズ、どちらのパンツが適しているのだろう。」今までももちろんこの疑問はたびたび僕の脳内に現れていた。だが真剣に向かい合ってこないまま24歳になってしまった。いいかげんこのあたりできっちりとケリをつけておきたい。モラトリアムはとっくに終わっている。僕は社会で働く一人の大人として、自分の問題は自分...