スピッツの「運命の人」の歌い出しだ。
僕は初めて聞いた時、
バスの揺れ方から人生の意味につなげるなんてとんでもないセンスだな、
と思った。すべからく人間はすべて人生とか生きる意味とか
そういうことに繋げたがるけれど、バスの揺れ方というチョイスは予想外というか、
全く見当外からのボールが飛んできた感じがする。
僕は人生の意味がわかった気がする時は、渇いた喉にグイッとビールを流し込む時だ。
同じように人生の意味が解る人は結構いるんじゃないだろうか。
主に金曜日の赤羽とか新橋あたりに。
ただそこから、5杯6杯と飲んでいる内に人生の意味どころか、簡単な計算もわからなくなる。
10杯も飲んだ頃には方角さえもわからなくなり、その辺に寝っ転がってむにゃむにゃするだけだ。
うーん、スピッツとはえらい違いである。
スピッツのボーカル草野マサムネは音楽をやっていなかったらどうなっていただろう。
「バスの揺れ方で人生の意味が分かったんだよね、日曜に」
なんていう人間がまともに会社で働けるだろうか。
履歴書に余計な事を書きまくって落ちていたと思う。
ならば何になっていただろうか。
小説家や歌人になっていたのではないだろうかと僕は思う。
あのワードセンスを埋没させることは現代の損失であり、必ずや何らかの形で
世に出たであろう。
いろんな形で実を結んだんだろうな、とう人もいれば
ボクサーになってなかったら未だにチンピラですよ、とか
小説家になってなかったらコンビニの店長でしたね、とか
いう人もいる。
そういう人たちはまさに天職を見つけたと言っていいだろう。
だが多くの人は天職かどうかわからないまま働くだろう。
迷ったり悩んだり後悔したりしながら仕事をして、
たまにいいことがあって仕事してきて良かったなぁなんて思う。
そういうときに飲むビールはやはり格別で、その時のために生きていると言っても過言では
ないからやはり僕のビール飲んだ時に人生の意味が解った説はなかなか有力だろう。
PS:この記事は仕事中に書き上げました。
僕はお荷物職員ですが、飲むビールは美味いです。
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