蒼という男

大人になってからの友達はなんだか不思議な
感じがする。その人のバックボーンがわからない
ので、変な時にそういうとこが出てきたりする。
蒼という男、特にそういうことが多い。




●変


基本的に変。会話の流れがa-b-c-dと流れる時、
彼は a-c-d.b.という流れで話したりする。


いっかいつっこまないとbが出てこないので、

やたら会話に手間がかかる。

おまけになんだか要領を得ない。

会話の要点を抑えていないように思える。


これで仕事ができるのか?なんなんだ?というか

よくこれで今まで普通に生活できてきたなぁ?

と少し思う。


右を見てと言えば必ず1回左を見る。

なぜ?天邪鬼なのか?

定食屋から出てくるおじさんとかが

よくやってるよね。意味が解らないよ。



●啓発


この男、少し意識が高い。

初めて本棚を見た時やたらとならんだ

啓発書とビジネス書に うっ ってなった。


それだけならまぁよくある。


しかし彼の言動や行動からそういった「意識」

「知性」を感じることが非常に少ない。


なんなんだ?え?

まるで見せていないだけなのかな?

部屋ゴチャついてるのに本のラインナップが

意識高いって本当逆効果なんじゃない?


それとも仕事では違う顔になるタイプなのか?

だとしたらそれを僕といる時も少しだけ

見せてほしい。もっと見たいよ。君の一面を。



●天然?


たまに意味の解らないミスをしたり、

ちょっと考えればわかるところをまるで

難問に挑んでる学者のように考える。


えっ?わかるでしょ?ウソぉ?

って時がある。


それで不思議なのが意外とそれでも物事を

うまく運んで行ったりしているところである。

ある意味、彼の人柄がそうさせているの

かもしれない。人徳だろうか。


でもUNOがなぜか強いのはなぜ?

ちょっとだけ腹立つよ?



●タフ


不思議なタフさがある。

けっこうハードな仕事をしてるし、

特段支えになってるような趣味や人が

いる感じでもないのに、

淡々と日常を送っている。


普段のポンコツぷりを見ていると大丈夫か…

と思ったりもするがまるで苦にもしてない。


そういう風に見せているだけなのか?

だとしたらめちゃめちゃ恰好いいよ?


それとも本当に苦じゃないのか?

たぶんそうだな。

単純にあまり苦ではないのだろう。


長時間労働、狭い自宅、渋沢栄一の本。

ほぼ刑務所内のような生活で

彼が快活に生きていることは尊敬に値する。

偉い。偉いぞ。

でもとっとと啓発書は捨ててくれ。



●総論


未だに謎が多い男、蒼。

彼を探る日々はまだまだ続きそうである。




PS.彼が一番面白いのは女の子への好意が

    あからさまなのにやたら隠そうとして、

   それがよけい逆効果になっているとこです。



今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

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