逆にって…

「逆に」って言葉使うの、もうやめない?

いつ頃からか定かでないが、みんな
「逆にあれがいいんだよね~」
とか

「俺、逆にその感じ好きだわ」

とか言うようになっていた。

逆に?

そもそも何が逆なんだよ。
順当に好きでいいだろ。
思いっきり好きでいいだろ。

「逆」に逃げるなよ。

なんていうか、会話の予防線みたいな
働きをしている気がする。
逆に、ってつけておけばOKみたいな。

「あの人逆にすごいよね」
みたいに言えば悪口もマイルド感が
出て悪口じゃないみたいな感じ。

悪口だから。
しっかり悪口。
逆にって言うことがもう逆に悪質。

自分で言ってても意味がわからなくなる。

予防線の働きをするだけならまだいい。
だがいつからか「逆に」って言うことで
なんだかランクを上げるような空気が
ふんわり香る程度にあることが
なにより許せない。

「俺、逆にその感じ好きだわ」

と言う時の
【自分にはその感覚が理解できるよ感】
がプンプンに沸き立つ感じ。

予防線を張りつつ、なおかつ自分が
別のステージに居る事を
仄めかしている。

「あえて、逆に、むしろ」
このあたりの言葉を文頭に置くのは
卑怯である。
対義語を並べてみよう。
「順当に、正当に、適した」

これを使えばいいのだろうか。

「俺、順当にその感じ好きだわ。」

「正当にあの感じ好きなんだよね~」

いや何かおかしい。
余計だ。明らかに。
順当にその感じ好きってなんだよ。

これらの言葉はなくていいのだ。

「あの感じ好き」
だけでいいのだ。

結論

会話はシンプルにしよう、逆に。

(この場合の逆は現代の「逆」が
 常用されている
 状態に逆らうということであり、
 順当で正当な接続詞としての使用なので
 何の問題もなく、
 あえて使用したという
 ことは聡明な読者諸君には
 理解していただけると思う。)

PS:そんなこと言っても
       たまに使っちゃうよね。


今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

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