ダサいTシャツを着てくれ

女の子との接点を持たないで過ごしていくと、

女の子への憧れや理想が膨らんでいく。

別にそれを押し付けたりはしないし、あくまで

僕の中の妄想であって現実とは異なるということは

理解している。

それを踏まえて、ここでは僕の思いをぶちまけたい。


いつものようにマイナビウーマンを

チェックしていると、

ファッション特集

まだかわいいだけでイイと思ってる?男女ウケ◎!【夏の好感度アップコーデ2018】

が僕の目に飛び込んできた。


かわいいだけじゃダメなのか・・・?

僕ははやる気持ちを抑えてクリックした。


そこにはこう書いてあった。


結論:アクティブな夏はヘルシーな色気を演出しつつ、

         "遊べる"デニムスタイルを味方にするのが正解!


僕はくらくらしてしまった。

ヘルシーな色気?遊べるデニムスタイル?

何を言っているんだ。

女心を理解しようとマイナビウーマンを

夜な夜なチェックするが、そのたびにくらくらとする。

言葉のひとつひとつが、今までの自分の知っているそれとは

明らかに異なっているのだ。


さらにまとめとして、

夏の不快感とは無縁の"素肌涼やかデニム&パンツ"をかわいく

オシャレに履きこなして、男女ウケ◎の夏を満喫しよう!

とあった。


男女ウケ・・・意味がわからない。

男性だけにウケてはいけないのだろうか。

そもそも男性にウケる服は女性にはウケないのか。

ウケってなんだよ。

意味がわからない。


なんとなく小島瑠璃子がデニムと白Tシャツ姿で

笑っている姿が思い浮かんだ。

たぶん、それは一つの最適解だろう。


だが、あえて声を大にして言いたい。


女の子よ、ダサいTシャツを着てくれ。


原宿の古着屋で買ったようなリーバイスを履いて、

コンバースのオールスターを履き、ダサいTシャツを着てくれ。


色落ちというかもう色がわからないくらいになった

ペッラペラのリーバイスに、これまたくたびれたコンバース。

そこに微妙にサイズがあっていないダサT。


ダサいなぁ、と思いつつ確実に好きになる。

それを見た瞬間この夏の目標はこの子とパピコを

半分こして公園を歩くことだ、と思う。


一緒にフリマにいってダサTを共に探して、

ダサいなぁと互いに笑いあう。


日焼け止めの匂いを漂わせながら僕の

隣でにやにやと笑うダサT子。

蚊に刺されたあとを気にしながら薄いハイボールを

飲むダサT子。

ジュディマリをカラオケで熱唱するダサT子。

映画館で大きいポップコーンを注文して、

結局持て余してしまうダサT子。

海に行くときはこれ見よがしに、サングラスをかけて

ポニーテルにするダサT子。



あぁ。

あぁ。

好きだ。


女の子は、ファッション情報なんかに振り回されないで、

ダサいTシャツを着てくれ。


今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

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