ウラジオストク観光記 2日目

※シーシャ屋レビューは別に書きます。

24時間営業のシーシャカフェで朝食。
コーヒーとオムレツだけだが、
両方美味しかった。
特にコーヒーは美味しかった。
アメリカン一杯に5分も待たせて何してんじゃ
と思ったが許してしまった。

その後タクシーをアプリでピックアップ。
行き先を指定すれば運転手名と車種とナンバーが
表示される。会計は事前に登録している
クレジットカードから自動的に引き落とされる。

ベトナムの時もこの手のアプリを使ったが、
本当に便利である。

レオナルドという細身の男がドライバーであった。
車種はプリウス。昨日と同じである。
フロントガラスにヒビももれなく入っている。
そんなとこまで同じじゃなくていいんだよ。
スマホ感覚でヒビ入れるな。

目的地のシーシャショップ間近で、
少し危険に横入りしてきた軽トラに
大音量のクラクションを浴びせ、
窓を開けて罵声も浴びせてた。

降りる際に強くドアを閉めすぎてしまい、
睨まれる。おぉーこわ。

近くに売店があったため、ピロシキを買う。
べしょべしょのぐにゃぐにゃだったが、
味はいける。サイズもでかい。値段は安い。
海外のこの手の食べ物は総じて安い。

その後歩いて2キロほどのシーシャ屋へ。

シーシャ屋を出て、市街地へ向けて歩くと、
団地街へ出た。

ペラペラの洗濯物、階段に腰掛けてタバコを
ふかす老婆、寂れた遊具のある公園、
砂場に置き捨てられた遊び道具、
無造作に咲いた草花。

何気ないひとつひとつが妙に僕の心を打った。

その後ふたたび歩き、暑さでクラクラになり
小さなスーパーで水とおにぎりを買って休む。

おにぎりの具はピンク色のツナサラダの
ような得体の知れないものだった。
美味しかった。

さらにシーシャ屋を挟み、
市街地へ戻ってきた。

午前中人が並んでごった返していた
ブリヌイ 屋に入店する。
ブリヌイ はロシアの郷土料理で、
これはまぁクレープですね。

カニサラダとイクラを頼む。
こんなのが美味しいのかとみんな思うでしょう。
その通り、まったく美味しくなかった。

クレープ生地が甘すぎて全てを
負の調和に突き落としていた。

根性で全てを食べたが、すこぶる気分が悪い。

富士そばが食べたい…
おろしポン酢牛丼が食べたい…

僕は初めて日本食ホームシックになった。
もう明日はロシア料理食べるのやめようと思う。

その後お土産屋やショッピングモールを
回るが今ひとつピンとこない。
明日に回す事にする。

ホテルに荷物を置き、30分ほど充電をして
また外へ出る。

海沿いの道を向かう。
売店でビールを買う。
なにやらアコーディオンの音色が聞こえる。

少年が空き缶を置いて上手に弾いていた。
僕もチップを投げ入れ、近くのベンチに座る。



アコーディオンを聴きながら、ビールを飲み、
海を見る。

カモメが空を飛び交い、陽がゆっくりと沈む。

近くの小さな遊園地から嬌声が聞こえる。

いろんな人が通りを横切る。

はしゃぐ子供、楽しそうな若者達、幸せそうなカップル、いかめしい顔の老紳士、物思いに耽る青年、花を手に持つ老婆、笑顔の韓国人観光客。

海外に来て心から良かったと思えるのは、
こういう時間を過ごせた時だ。

この30分を僕は忘れないだろう。

そしてシーシャ屋へ行き、1時間半ほどで出る。

お腹が妙に空いているが、空いている店は少ない。

バーのようなところばかりだ。
手持ちの現金も少ない。
安いファーストフードのようなところはないか。

あった。
僕は地元の人が利用してそうな
小さな食堂に駆け込んだ。

店内はデパ地下の惣菜屋みたいになってて、
欲しいものを店員に伝えてそれをもらい、
会計するスタイルであった。


サンドイッチとチリソース、牛肉とにんにくの芽か
なにかを炒めたもの。スパイシーさと酸味を
兼ね備えたサラダ。毒々しいケーキ。

なぜこれらをチョイスしたのか自分でも不明だ。
約450円。安い。

一心不乱に食べた。
ロシア感は全くなく、なんだか給食のような
家庭的な味付けでほっとした。

と思ったのもつかの間、何やら店員は
そわそわとしている。
レジを締め始めた雰囲気もある。

もしや…退店時間…
僕は急いで残りをかっこむと、
サンドイッチを咥えたままスパシーバスパシーバと
呪文のように唱えて店を出た。

謎の夜ご飯タイムであった。


さてホテルに戻り、いろいろの準備を終え、
水を飲んでから寝るかとした時だ。

カプセルホテルのテーブルに
何か本が置いてある…

気になって翻訳アプリで翻訳してみる。
最近の翻訳アプリはカメラでスキャンし、
リアルタイムで翻訳してくれる。

文明はここまで来たのか…と
驚きながらスキャンする。

タイトル「順番」
この時点で翻訳アプリの精度に一抹の不安を
覚えたが、まだわからない。

人や世界にはこういう順番がある、
という道徳の教科書的内容なのかな、と
思いながらページをめくりスキャンする。

うん、めちゃめちゃである。

あなたの場所からケーブル
何もないと右イングレ

これらのワードも意味不明だが、
やはり僕が1番目を引いたのは


「洗濯物に興奮した」


突然のアブノーマルな性癖暴露。
なにひとつ意味がわからない。

前文で
あなたのため、わたしのため、
などと訓示めいたことを言った直後に


「洗濯物に興奮した」





文明はそこまで来てなかったようです。



ps.2019上半期名言ランキング暫定1位はレイ君の
     「まぁ愛する人がいるってええことやで」
      となりました。

今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

2コメント

  • 1000 / 1000

  • 岩崎キリン

    2019.07.23 20:42

    精進を重ねます。手始めにあゆを聴きます。
  • answer

    2019.07.23 18:49

    愛する者にちゃんと愛されるのが良いことです