インドカレーインドカレー


インドカレーが好きだ。

インドカレーも「インドカレー屋」も好きだ。

インドカレー屋には人を引き寄せる引力がある。

インドカレー屋はまず、店員がいい。


大体2パターンに別れており、
愛想がとてもいいパターンとそっけないパターンの
2つである。中間はない。

ほどほどにいい接客とか、ちょっとした
愛想笑いなんてものはほとんどない。

彼らの頭にあるのは、いかに客に
ナンまたはライスを食べさせるか、
それだけである。


そう、インドカレー屋はとにかくおかわりさせる。


孫に食べさせるおばあちゃんのごとく、
とにかく食べさせたがる。


手際よくトングでおかわりナンを
こちらの皿に移してくる。

僕は4枚と言ったのに、
「もう1枚?」と聞いてくる。

そもそも既に5枚置かれている。

曖昧に笑ったら最後、6枚目の
ナンが僕の皿に置かれることになる。


なんとかいけるか・・・と思いつつ
食べ進めていると、次にライスのおかわりがくる。

ライスは大体ターメリックライスか
サフランライスであり、米は日本のそれとは
違い細長い。味はさっぱりとしている。

これなら別腹かな?と思い店員に微笑むと
やはり無表情でライスをどかどかと皿に入れる。


既にナンがたくさん置かれていることなんて、
まるで彼らには関係ない。

どれだけ食べれるかどうかももはや関係ない。


ナンを置く、
ライスを置く。
ラッシーを置く、
サラダに謎ドレッシングをかける。
ナンを置く。
スマホをいじる。
ナンを焼く。

その素朴さは僕たちが資本主義競争社会の
中で忘れてしまった何かを刺激する・・・

あと出口にたまに口直し用の
ソンフ(インドの軽い菓子)とかがあって、
美味しいよね。あれ好き。

値段も大概安い。

都心でなければ、だいたい¥700~900くらいの
ランチセットでおなかいっぱいになるまで
食べれる。

さらにビールも安かったりする。

さらにさらに平日も土日も変わらないランチを
やっていたりする。

そのアバウトさは極端な合理化とマニュアル化
が進んだ世界に対するアンチテーゼかもしれない・・・

そしてインドカレーには圧倒的な
「インドカレー感」がある。

何を言ってるんだ、と思うかもしれない。

僕も何を言っているのかよくわからない。

インドカレーでしか満たすことのできない
気持ちをインドカレーは持っている。

インドカレーが食べたいなぁと思うときは
他の○○食べたいなぁと思うときより、
はるかに強く、そうなったが最後
インドカレーを食べる以外の選択肢はない。


インドカレーを食べずにその状態が続くと、
脳内はインドカレー欲にまみれ、
ナンとタンドリーチキンとラッシーと
謎ドレッシングがかかったサラダまで
食べたくなる。


さらに状態が続くと、脳内でインド音楽が
流れ始め、肌は浅黒くなり、像の置物を
求めて彷徨うようになり・・・






本当に、何を言ってるんでしょうね。





インドカレー(インドカレー屋)、大好きです。



PS.神楽坂下の富士そばは赤羽の富士そばより、
  はるかにレベルが高いです。

今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

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