ラングドシャが好きだ。
好きの内訳をすると
外観10%、味20%、ネーミング70%
というパターンになる。
そう、ネーミングでとにかく稼いでいる。
これは本当に稀有な食べ物である。
ここではラングドシャがいかに
ラングドシャっぽいのかを解説したい。
ラングドシャは上品である。
サブレ、ゴーフル、シガレット…
その辺りと比べてやはり1段上のランクで
あることは皆さんも疑いようのないところだろう。
軽いクッキーにサンドされたクリーム。
洗練されたフォルムである。
ラングドシャを分解するなら、
「ラン」部分がその上品さを一挙に担っている。
そして食べた時の崩れ具合。
見事に「グドシャ」となる。
ここまで擬音と名前がマッチする事象が
他にあるだろうか?
ない。
ラングドシャのみである。
この「グドシャ」は「ラン」が持っていた
品を全てひっくり返すような現実味がある。
着飾っている人間もひん剥けば、
欲望によって生きるただの動物であると
われわれに教えているのだ。
唇がクッキーに触れれば「ラン」
一噛みすれば「グドシャ」
ラングドシャ、大好きです。
他にも名前とマッチしてるなぁと
思う食べ物は以下の通り。
・フロマージュ
やっぱりどこか品がある。
優しい感じもするし。
回復魔法とか使ってくれそう。
・ペペロンチーノ
ペペロンのあたりで、
陽気なイタリア人が頭に浮かぶ。
アラビアータも同様。
・ビーフストロガノフ
なんかすごい美味しいビーフのやつ〜
って思わせる力がある。
なんかレトロな感じもあるしカッコいい。
・ジャンバラヤ
勢い。
・マカロン
かわいい。
・マドレーヌ
やさしい。
反対に、名前とマッチしていない
食べ物もやはり存在する。
以下の通り。
①ちゃんちゃん焼き
そんなにちゃんちゃんしてない。
こてっちゃんにその名を譲った方がいい。
②ばくだん
ちょっとばくだんと言うにはパンチに欠ける。
納豆と生卵で押し切ろうとする感じ、
調子悪い時の日ハム中田みたいな強引さがある。
③エピ
かわいい名前の割に見た目キモイ。
クリオネがエサを食べる時を彷彿とさせる。
④ガスパチョ
冷製スープの名前は思えない。
チリペッパーとかがたくさん入ってる
中南米あたりの食べ物だと思ってた。
⑤ババロア
洋菓子の名前なのにイケてない。
頑なに白ソックスしか履かない
頭でっかちな女子中学生っぽい。
ラングドシャは正確には
ラング・ド・シャで猫の舌という意味らしいです。
なんだそれ。
ps.季節が三段飛ばしくらいで進んで、
なんだかちょっとさみしいです。
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