僕はsmapの歌がまぁまぁ好きで、
シングルだったらほとんどの曲がわかる。
その中でも特に2000年までのsmapが
かなり好きである。
ゴテゴテのアイドルソングから
耳障りの良いcmソング・ドラマ主題歌へと
変遷していく過渡期がそこにはあり、
その不安定なバランスが名曲を
生み出している。
ここで注目してほしいのはその歌詞である。
さまざまな作詞家・アーティスト・小説家が
smapの歌詞を手掛けておりバリエーションに
富んでいる。
その中でもPeace!という曲の
Aメロに注目したい。
いつだって迷う同じ道
何度来てもこれだよ間違う
人生の危機は意外と
こんなとこにあるのさ
と歌っている。
人生の危機は意外と
こんなとこにあるのさ…
なるほど。
なるほどなるほど。
NA☆RU☆HO☆DO☆NE~♪
人生の危機っていうと強盗に襲われるとか、
車に轢かれるとかそういうことを
イメージしがちだけど、そうじゃない。
同じ道を間違うような、そんな
日常の延長に危機がある。ということだ。
僕は職場のバスケットクラブ
に所属している。
といっても年に1度の大会のため、
その前月にちょこちょこ練習するくらい
の気楽なクラブである。
大会が近くなるとそれに参加するのだが、
チームは他会社との合同であり、
弊社のメンバーは二人だけなので
ほとんどのメンバーとは一年ぶりくらいに
顔を合わせることになる。
そして毎年リーダーであるKさんに
名前を間違えられる。
忘れてる→最後の方で思い出す→次の年はまた忘れる
というループを繰り返している。
kはアホ。アホだよ。50にもなって審判に
文句言ってテクニカルファウル取られるな。
でも僕は訂正できない。
"岩下くん、今のスクリーンいいよ"
"岩下くん、ナイスリバン"
褒められるたびに、奇妙な気持ちになる。
でも言えない。言えないんだよ。
僕は貼り付けた笑みをただただ
浮かべるばかりである。
先日、僕も人の名前を間違えてしまった。
12月に入った嘱託の人の名前を。
一度大人数の飲み会で一緒になった。
軽く話もした。
だが間違えてしまった。
その時、その人は間髪いれず、
「佐藤です。」と訂正した。
そのスピードには佐藤さんの確かな
意思がこもっていた。
僕は丁寧に謝り、その日の飲み会の
簡単な説明をした。
(飲み会ばかりしてますね。)
しかし、その日飲み会で
1度も目が合うことはなく、
飲み会後の清算についてのメールも
返信はなかった。(ファック!)
ファッキンな感情が僕を包むが、
同時にこの人は僕と全く違う力がある…
と感心せずにはいられなかった。
そこに人生を通じて身に着けた"厳しさ"
を感じずにはいられなかった。
それに対して僕はと言えば
間違え、間違えられ、どちらにしても
静かにニコニコするばかり。
"厳しさ"の欠片もない。
厳しさを養えない僕は
思わぬ手痛い失敗などを
するのかもしれない。
名前を間違えられた時に
訂正するかしないか。
そんな些細な問題。
そう…
人生の危機は意外と
こんなとこにあるのさ…
なんだか、とても気持ち悪い締めに
なってしまいました。
なぜでしょう。
PS:先日みんなで恵方巻き食べた時、
僕は自信満々に
「あっちが東北東だよ!
玄関向いて食べる感じね!」
と言いましたが、
あっちは北北東だったかもしれません。
この場を借りてお詫び申し上げます。
恵方巻きの方角を間違う…
そう…
人生の危機は意外と
こんなとこにあるのさ…
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