先日『罪と罰 ドフトエフスキー』の下巻を
2冊買うという失敗をした。
情けなく、やるせなく、悲しかった。
誰か上巻を
買ってくれないだろうか。
僕の下巻をあげるから。
ランチくらいおごったっていい。
そうなるともはや自分で上巻を
買った方が早いし安上りだが、そうではない。
僕の気持ちは戻ってこないのだ。
なんというか、このまま上巻1冊だけ買うと
負けてしまうのだ。何かに。
かといって上巻2冊を買うのはやりすぎ。
そこまでいくと何だか意地を通り過ぎてアホだ。
やはり誰かに買ってもらうのがいい。
そしてその誰かに僕が何かを施す。
僕はその人に施せたという満足感を
得ながら上巻が手に入るし、
その人は施しを受けてなおかつ下巻も
手に入る。
正にwin-winの関係である。
もはや僕はまともな方法で上巻を買えない。
図書館で上巻のみ借りるのでもだめだ。
もらいたい。
上巻を。
あげたい。
下巻を。
そこに僕の感謝も加えたい。
そうでなければ僕の悲しみを
消し去ることはできないのだ。
もはやこの感情が僕の手に負えない。
お願いです。
誰か、罪と罰の上巻ください。
お願いします。
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