たびたび歌詞を解説します

タイトル通りです。

愛を伝えたいだとか/あいみょん

"結局のところ君はさ どうしたいの
 まじで僕に愛される気あんの?"

あいみょんはほとんど聞かないけれど、
この歌詞にはビッと感じるものがあった。

愛する側の歌はとても多くある。
愛される側の歌もよくある。
望まない愛を歌う歌も叶わない愛を
歌う歌もたくさんある。

だけど、愛する側が
愛される気があるのか?
と問う歌はなかなか見当たらない。

どこまでも自分の中だけで、
愛する側の視点なのに
ちぐはぐな強気がなんともナイスで、
今っぽくもあるし、結局のところ
弱い立場なのもいい。

情けなさの中にある捨て鉢な強さが
歌を際立たせている。


おはよう/keno
"素直になれない素直さなんかじゃ
 君になんにも伝わらない"

なんの衒いもないまっすぐな言葉が最近のツボ。

素直って言葉は綺麗に聞こえるけど、
そうじゃなくてちゃんと考えて
相手に伝えなきゃダメだよ、って教えてくれる。

なんだか絵本の教訓みたいな言葉。

当たり前のことが1番大切みたいな、
ストレートさが良い。


時間がない/キリンジ
「明日死ぬとしたら」っていうのは
誰もが考えたことあるifだろう。

好きな人に告白するとか、
親しい人たちに愛を伝えるとか、
いろんなことを考えると思うけど
この曲はアダルトにいやらしくなく、
スムースに歌い上げている。

特に好きなのが最後の
"花びら散って森は輝いて あぁ
 さっと手をふってサヨナラする
 人さえ人に留まらぬ 大切なもの
 見失ってしまいそうさ
 君に愛を伝えておこう 
 愛をあるだけすべて "

という言葉。

青臭さを残しつつ、大人な切なさもある。
花びら散って、森は輝くという諸行無常感。
人さえ人に留まらぬという気持ちの強さ。
上質なPOPSを絶えず供給するKIRINJIは
やっぱりすごい…


青春病/藤井風

"青春の病に侵され 儚いものばかり求めて
 いつの日か粉になって散るだけ
 青春はどどめ色 青春にサヨナラを"

自分の状況と相まって、心の中に
ガツンと残った言葉。
爽やかで綺麗な青春の奥にある暗い部分を
目の前に引っ張り出されたような倒錯した快感。

そのメリハリをこれでもかというほど
食らわされる歌。

藤井風の曲の中で1番好き。


アクアマリンのままでいて/Every Little Thing
カルロストシキ&オメガトライブのカバー。
本家より軽くシティ感あふれるアレンジは
賛否両論だが、僕はとても好きだ。

"通りすぎる男たちで きらめいていく女(ひと)
 せめて僕を殺すときだけ 
 アクアマリンのままでいて"

身勝手とも言える男の愛情が表現されている。
アクアマリン=純情のモチーフと取れる。

愛するときだけではなく、
殺すときだけという言葉が
大人の切なさを醸し出している。

"甘い蜜を吸うたびに 君が君を裏切っていく"
という言葉もよい。

気持ち悪い歌は名曲という説に間違いはない。


最近気になっているのはそんな感じです。


ps.車を買う気が失せてきました。
     レンタカーでもいいかなぁ…笑

今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

0コメント

  • 1000 / 1000