「どうもー ミュージックボーイですー」
「お願いしますー ありがとうございますー」
「あーありがとうございますー ねっ
今カナル式イヤホンのイヤーピース
をいただきましたけどもね」
「ありがとうございますー」
「こんなん なんぼあっても良いですからね」
「一番良いですからね」
「ねー有り難いですよ ほんとにね」
「入れておきましょう」
「ゆーとりますけどもね」
「いきなりですけどね うちのオカンがね
好きなアーティストがいるらしいんやけど」
「あっ そーなんや」
「その名前をちょっと忘れたらしくてね」
「まぁよくありますね」
「でまあ色々聞くんやけどな
全然分からへんねんな」
「分からへんの? いや ほな俺がね
おかんのアーティスト ちょっと一緒に
考えてあげるから どんな特徴ゆうてたか
ってのを教えてみてよ」
「あのー男性ボーカルで高温が特徴の
ベテランバンドやって言うねんな」
「おー スピッツやないかい
その特徴はもう完全にスピッツやがな」
「スピッツなぁ」
「すぐ分かったやん こんなんもー」
「でもこれちょっと分からへんのやな」
「何が分からへんのよー」
「いや俺もスピッツと思うてんけどな」
「いやそうやろ?」
「オカンが言うには
カラオケで超盛り上がるらしい」
「あー ほなスピッツと違うかぁ
スピッツはそういう使い方せんもんねぇ」
「そやねん」
「スピッツはね カラオケ入れても
いいけど小盛り上がりくらいやねん」
「そやねんな」
「な? 湘南乃風のノリでいれるもんちゃうねん」
「そやねんそやねん」
「スピッツってそういうもんやから
ほなスピッツちゃうがなこれ」
「そやねん」
「あれほなもう一度詳しく教えてくれる?」
「なんであんなに歌詞が
意味深か分からんらしいねん」
「スピッツやないかい 歌詞がわからな過ぎて
ファンは考察しまくってるねんから
でも俺はね あれは好きな言葉を意味ありげに
散りばめただけやと睨んでんのよ
俺の目は騙されへんよ
俺騙したら大したもんや」
「まあねー」
「ほんであれよー聞いたらね
すごいシンプルな意味の時もあんのよ
俺は何でもお見通しやねんから
スピッツやそんなもんは」
「分からへんねんでも」
「何が分からへんのこれで」
「俺もスピッツと思うてんけどな」
「そうやろ」
「オカンが言うには
ラップが特に良いって言うねんな」
「ほなスピッツちゃうやないかい
スピッツでラップ出てきたら
イヤホンぶん投げるもんね スピッツはねー
メロディに声を綺麗にのせるんやから」
「そやねんそやねん」
「な? それがスピッツの魅力やねんから
それをずっと20年以上やってきてんねんから」
「そやねんそやねん」
「そういうスタイルやからあれ」
「そやねんな」
「スピッツちゃうがな ほな もうちょっと
なんか言ってなかった?」
「音楽好きの人もそうでない人
にも評価が高いらしい」
「スピッツやないかい
一番誰にでも人気あるんやから
好きなアーティストは?
って聞かれた時にみんなを
一番納得させられる答えがスピッツやねんから」
「分からへんねんだから」
「なんで分からへんのこれで」
「俺もスピッツと思うてんけどな」
「そうやろ」
「オカンが言うには
クラブでもよく流れてるらしい」
「ほなスピッツちゃうやないかい
クラブでスピッツなんか流れへんのよ」
「せやねん」
「スピッツはね
テキーラ飲みながら聞く音楽と違うねん」
「せやねんせやねん」
「桃の天然水が一番似合う
アーティストやねんから」
「せやねんせやねん」
「スピッツちゃうがなほな
ほなもうちょっとなんかゆうてなかったか?」
「カラオケで入れて失敗する人が多いらしいで」
「スピッツやないかい
あの高温を舐めたらあかんねんから な?
愛してるの響きだけで乗り越えられんのや
あのハイトーンボイスは」
「分からへんねんでも」
「なんで分からへんのこれで」
「俺もスピッツと思うてんけどな」
「そうやて」
「オカンが言うには
ジャンルでいうたらレゲエやっていうねん」
「ほなスピッツちゃうやないかい
ポップかロックかわからねんけど
レゲエだけではないねんあれ な?
ボブマーリーに影響受けてるわけないねんから」
「そやねんそやねん」
「ほなスピッツちゃうやないかい
ほなもうちょっとなんかゆうてなかった?」
「たまにものすごいふざけた曲があるらしい」
「スピッツやないかい
昔「おっぱい」て曲作ってんねんから ね?」
「そやねんそやねん」
「君のおっぱいは世界一~♪
って歌ってんねん 決まりそんなん」
「でも分かれへんねん」
「分からへんことない
おかんの好きなアーティストはスピッツもぉ」
「でもオカンが言うには
スピッツではないって言うねん」
「ほなスピッツちゃうやないかい
オカンがスピッツではないと言うんやから
スピッツちゃうがな」
「そやねん」
「先ゆえよ 俺が「おっぱい」
歌ってる時どう思っててんお前」
「申し訳ないよだから」
「ホンマに分からへんがなこれ
どうなってんねんもう」
「んでオトンが言うにはな」
「オトン?」
「THE BLUE HEARTSちゃうか?って言うねん」
「いや絶対ちゃうやろ もうええわー」
「ありがとうございましたー」
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