なぜ惹かれたのだろうか

神楽坂下交差点で信号待ちをしていた。

対岸に、小雨降る中チョコデニッシュを食べる
女子高生がいた。

僕はどうしようもなく心を打たれた。

彼女は小雨が降っていることに気づいて
いないようですらあった。

小雨の中、ひたすらにチョコデニッシュを食べる
その姿がとても気高く美しく思えた。

彼女の容姿は別段人目を惹くような特徴を
持っていたわけではない。失礼ではあるが、
非常に平凡な顔立ちとスタイルであった。

にもかかわらず、僕は「小雨の中で物を食べる」
という一点においてのみ彼女にとても惹かれた。

一体これは、なんだろうか。

意味のわからないフェチが増えてしまいそうだ。

僕は傘を差さない女性が好きなのかもしれない。

なんで雨に打たれている女性がいいのか。

考えねばならない。



1.周囲の状況が見えていないから

自分の世界と社会が適合していない、
あるいは適合させる気がない人は
あまり周りの人達のことなんて気にしない。

我が道を行く人だ。

この場合、この人のアンバランスさと
気高さに惹かれる。

確実に危険な人なのだが、スリルを求めるのは
ある意味で生存本能であると思う。

よってこれは本能により惹かれるパターン。



2.雨に打たれることを楽しんでいる

何気ない顔をしているけど雨に打たれることを
楽しんでいるのだとしたら、これはかなり
興味深い人物でしょう。

台風の時にはしゃぐ小学生男子と同様で、
大人になってから雨に打たれるという
非日常性を生活に盛り込んでいるのだとしたら、
やっぱりこういう人とは一緒に、
dancin'in the rainしてfly me to the moon
したくなってしまいますね。

これは僕の性質から惹かれるパターンです。



3.これくらいの雨ならささないというラインが
    他人のそれよりも明らかにおかしい人

これはもう常識からはずれてしまってますね。

1のパターンと似ているんだけど、
1と異なる点はあくまで社会の枠の中に
いる側の人がはみ出しちゃってるところです。

ズレちゃってる人ですね。

下手すると1のパターンより危ない人です。

自分は枠から外れてる自覚があまり無いので、
周りといろんな齟齬や不和が生じるはずです。

独自のマイルールのようなものを持っていそうで、
それに付き合ってめちゃめちゃになってみたい
気持ちが少し湧き上がってくるわけです。

これはギャンブル性から求めてしまうパターンですね。


4.傘がない

井上陽水。




ps.雨降った翌日に散歩すれば大体美品の傘が
     手に入ります。


今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

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