◯壮大な社会実験としてのゆたぼん
ゆたぼんをご存知だろうか?
少年革命家を自称するYouTuberであり、
学校教育に疑問を感じて不登校を
選んでいる14歳の少年である。
志茂田景樹さんのような髪色をしている。
先日はクラウドファンディングで
集めた資金を活用して父親と
日本を一周していた。
そういった様子が
たびたびYahooニュースに取り上げられ、
そのたびに賛否両論がコメントに挙がる。
だいたいは否のコメントである。
そのマイナスのコメントは
「アンチ」の発言として一蹴する、
というスタンスを取るのがゆたぼんである。
これだけ切り取るとちょっと元気な
不登校児であるが、その背景には
父親の存在がある。
父親の中村幸也氏はゆたぼんへの
否定コメントを
「アホなアンチ」「低脳」
などと辛辣に切り捨てている。
これにより「ゆたぼん」は個人でなく、
父親を含めて1つのコンテンツと
なって現代のSNSに顕現している。
ゆたぼんへの否定コメントの多くは
「学校教育で得られるものを
頭から否定するのはいかがなものか」
といった姿勢のものである。
これに対し、
自ら思考することなく学校教育に
踊らされている愚かなアンチの戯言、
というアンサーをするのがゆたぼんである。
僕はゆたぼんがどのように成長するのか
とても気になる。
学校教育を受けずにYouTubeの
支援者やその関係者達の言葉を受けて
成人していった時に、どんな人間に
なるのかとても興味深い。
不登校で引きこもりでニート、
という図式は想像できる。
しかしゆたぼんは不登校だか
引きこもってはいないし、
YouTubeで収益を得ている。
果たしてどれくらいの収益を
得ているかはわからないが、
その経験は多くの義務教育を受けている
少年少女にはないだろう。
これだけ名が売れている14歳は
そう多くはいない。
ゆたぼんは父親に操られた傀儡、
という見方もできる。
であればゆたぼんが自我に目覚めた時、
果たしてどんな生き方を選択するのか
とても気になる。
僕は学校教育を受けてきて、
それに対して大きな疑問も抱かずに
楽しんできた。しかし学校教育が全ての
人にとってベストの選択肢とは思わない。
なのでゆたぼんの選択を否定する気は
全くない。
単純な興味として
学校教育を受けずにYouTuberとして
名前が知られた14歳がこれから
どのような成長と気づきを得ていくのか、
ということである。
ゆたぼんが成功すれば不登校の
希望の星になるかもしれないし、
あるいは逆に学校教育の必要性を
証明するのかもしれない。
ゆたぼんは現代が産んだ未知なる
生き方のテスターである。
そういった意味で、ゆたぼんは
とても興味深い。これからも
ゆたぼんと父の中村氏の動向を
見ていきたい。
ps.ゆたぼんのYouTubeは全く
興味がないので見ていません。
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