10月29日のこと


ここ何ヵ月かサウナに入れていない。
そして今日は予定のない土曜日。
恋人は仕事でいない。
完全にフリーな休日である。
となれば躊躇うことはない。
僕は自転車を20分ほど漕いで
海沿いのスーパー銭湯へ向かった。

スーパー銭湯の露天風呂には、
あひるがたくさん浮かんでいた。
ソフトビニールのあひる。
それが大中小合わせて100羽くらいいる。
1番大きいあひるは逆さまになっていて、
頭がお湯に突っ込んだ状態となっている。

あひるの溺死。
本物のあひるは溺死するのだろうか?

サウナは10時前だというのに
15人ほど入っており、ギチギチだった。
この辺りはサウナが少ない。
需給バランスの乱れを感じた。

一通りサウナを終えた後、
炭酸風呂に入った。
炭酸風呂の入り方なるものがあり、
一読してみたところ、
身体に着いた炭酸泡を一度手で払い、
もう一度ついた泡が保温効果をもつらしい。
ほんまかいな。
まぁ手順に逆らうこともないので従う。

ふと気になったが、この時、
陰毛と陰茎についた泡も払った方が
良いのだろうか。
陰毛と陰茎にも細かい泡が付いており、
まるで光り輝いているようだ。
サンゴ礁に生えたイソギンチャクが
気持ちよさそうにゆらゆらと
揺れている様子を思い起こさせる。
まぁ、陰毛と陰茎を保温したところで
大した意味はないように思えるし
放っておくことにした。

スーパー銭湯を出て、
酒屋でビールを買って、海の見える
公園で少年サッカーを見ながら飲んだ。

赤と緑のチームが戦っていた。
緑のチームの方が身体が大きい子が
多かったが、赤のチームの方が
ガッツがある子が多かった。

ボールがフェンスの穴を超えて
僕のベンチのそばに転がってきた。
僕はボールを手に取り、受け取りに来た
赤チームの控えの少年に手渡した。

ありがとうございますと、小さな声で
少年は言った。

泥臭くプレッシャーをかけ続けて、
ボールを奪った赤のチームの
カウンターが上手く決まり、
赤のチームが勝った。

ビールを飲み終えて、タバコを
吸い始めた頃、白のチームとグレーの
チームの試合が始まった。

秋晴れの爽やかな風が気持ちよかった。
雲ひとつない青空が眩しかった。
牧歌的な土曜日の昼だった。

ps.どうしても曲名の出てこない曲が
     あり、イントロだけしかわからなかった。
 恋人に相談したところ、
 Yahoo!知恵袋に聞いてみたら?
 と知恵を授けてくれた。
 
なんと、1時間半でズバリ回答が来た。
Yahoo!知恵袋、すごい。


今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

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