3/22 18:10
首都高を走るセダンのテールランプ。
赤い光がすこしぼやけて網膜へと飛び込む。
陽の落ちかけた東京では小雨が降っている。
小さい雨粒がモノレールの車窓に細い粒を作る。
倉庫とトラックとフォークリフトが見える。
ターミナルに着く。
荷物検査をくぐってラウンジへ行く。
スポーツドリンクが喉を潤す。
ぼんやりと昨日のことを考える。
3/21 13:58
仙川は典型的世田谷区風駅前を展開していた。
落ち着きと洒脱さとほどほどの賑わい。
初めて降り立つ駅はいくつになっても
ドキドキするものである。
少し遅れた昼食となった。
前に雄二郎とレイが紹介していた店。
楽しみである。
しかしこの店のランチタイムは
14時までだったような記憶がある。
変わったのだろうか?
コウイッチはなんも考えていないのか?
いくらなんでもそれはないだろう。
こじんまりとしながらも可愛い店だ。
2階。小さい階段を登る。
階段のあたりに小さく本日貸切とある。
貸切…?
だったら時間を考えなくて大丈夫だ。
安心である。
いやそもそもなぜ貸切…?
それらの小さなハテナを疑念とし、
推理するにはあまりに時間が足りなかった。
3/22 21:45
空港から3駅。博多の隣の祇園で降りる。
なんだか不思議な街である。
ほどほどに栄えていて、綺麗だけど、
どこか物寂しさがある。
決定的に、人が少ないのだ。
車も少ない。
とりあえず宿泊先に向かう。
これで全制覇である。
明後日チェックアウトして、
1週間東京に戻ったら、当分の間は九州である。
どんな日々になるんだろう。
車を買って、乗り回そう。
遠くに行ってシーシャを吸おう。
疲れたら温泉に行こう。
ベッドこ柔らかさに吸い込まれながら
そんなことを考えた。
3/21 14:05
そこには見知った顔がゴロゴロいた。
えっ?
なぜ?
わざわざ集まってくれたんです?
おぉ……
嬉しい……
サプライズ。
驚き。
あまりに驚きが勝ちすぎて、
数分間正気を取り戻すことができなかった。
脳がスローになっている。
早くアルコールを入れなければならない。
ビールを2杯ほど流し込んだあたりで、
ようやく落ち着いて現状を考えられる。
心の芯が暖められた気持ちだ。
本当に、本当に、僕は幸運で恵まれている。
月並みでありきたりな言葉だけど、
かけがえのない人達と一緒にいられた
この数年間は本当に幸せだった。
なんてことを考えすぎるとうっかり
涙の1つもこぼれ落ちそうだから、
またビールを流し込んだ。
そしてこの光景と空気を忘れないようにと
強く思いながら目に焼き付けた。
3/21 21:49
reiの家を出た頃にはもう雨は上がっていた。
蒼とポツポツ話して、駅で別れた。
帰り道ではIKEAの袋が木に引っかかっていた。
春の嵐が過ぎ去ったことを教えていた。
3日後、27歳となる。
21歳から26歳までは
ほんと恥ずかしい言い方だけど
第二の青春時代だった。
モラトリアムは終わるが、
案外幸福に包まれていた。
こんな曲を流してダンボールだらけの
家にステップ踏んで帰った。
ps.21日の感動ポイント
①将一の正装
②ブログを見返して好みの花を探る
megとゆりの
③一人深く話が染みてるrei
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