●悲しい弁護士
USBから職場のイントラネットに
ファイルをコピーする。
何%完了、ファイル名、残り時間、
残りの項目が表示され、
どんどんと100%に近づいていき、
やがてコピーは完了する。
3GBの動画データが1分足らずで
シュンと移行し終わってしまった。
すごいなぁ。電子機器。
六法全書のCD版ですら250MBもあれば
充分すぎるほど十分である。
人間が六法全書の内容を暗記するには
1年でも足らないだろう…
その10倍以上の内容を1分でシュン…
僕も耳の後ろあたりにUSB差し込み口が
出来て欲しい。
そこからデータを流すことで、
どんどんぐんぐんとデータを吸収する。
でも、その間の動きはすごい遅い。
よく固まるし、ウィィィィィ…と音を出し始めるし、
触るとすごい熱くなっている。
でも容量が少ないから、六法全書を入れたら
他のものを削除しなければならない。
最も容量を取っているものは思い出。
なので あの日の放課後.txt とか
あの夜の公園でのキス.mp4 とかを泣く泣く削除。
思い出を犠牲に、六法全書をダウンロード。
僕はどんどん孤独になり、どんどん優秀になる。
そして僕は今日も新しい判例をインストールする。
時々フリーズしながら。
●濁音
濁音って、なんだかすごく男子っぽい。
デュクシ!とか言うし。
男子の漫画には濁音がところ狭しと
散りばめられている。
ドン!とかバァーン!とか。
あと怪獣の名前にもよく入ってる。
ゴジラ・ガメラ・キングギドラ。
ブランド名だって。
バレンシアガ、ヴァレンティーノ、
ボッテガ・ヴェネタ。
それに相対して、女性は半濁音なのか?
みちょぱ…ゆきぽよ…ぴえん…
ポムポムプリン……
どっちも同じくらいバカっぽい!
おしまい!
PS.yahooニュースの見出しに
アンジャ渡部 書店の椅子に座り
「ビジネス書を熟読」の日々
とありました。
叩けるものはとにかく叩く、もはや
日本はワニワニパニックになったようです。
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