グラップラー刃牙という漫画

地上最強の男を目指して、数多の強敵を
倒すことを描いていくこの漫画は
"突っ込みどころが多すぎる"ことで有名である。

この漫画の後半に始まる
"地下闘技場最大トーナメント"にて
その異端っぷりは最高潮を迎える。

ここでは常軌を逸したシーンをいくつか紹介する。


パターン1.柴千春

柴千春は不良代表としてこのトーナメントに参加。
二回戦にてボクシングヘヴィ級チャンピオンと戦うが、
一回戦で負傷した腕のギブスを自らぶち壊し
なんやかんやして倒すのだが、
その後会場外の廊下にて、ロシア人格闘家ガーレン
にイチャモンをつけられて

こうなって
こうなる。
背景の奴らの「…………ッ」がいい味を出してる。



パターン2.ガーレン

そのロシア人格闘家ガーレンだが、
己の肉体に絶対の自信を持っており

自身の上腕にてマッチに火をつけるという
謎のパフォーマンスを敢行、その後
突然壁に激突し
この一言。

意味がわからない。
背が高すぎて天井に当たっちゃってるのが草。



パターン3.烈海王


中国4000年の歴史を引っさげた中国拳法の天才。

作中でも屈指の強キャラで、準決勝でバキと

激突するのだが、彼のウォーミングアップは


壁を高速で殴りつけると


ザアー・・ッ  てなる。

いやならねーだろ。


更に試合中、バキに首を折られるも


自分で蘇生。その後結局バキに負ける。



パターン4.ジャックハンマー


バキの決勝の相手であり異母兄弟。

強さの秘訣は違法薬物と異常なトレーニング量である。

このキャラクターの強さの描写において、

作者・板垣の一流のセンスが光る。


違法薬物を飲むジャックなのだが

蓋を開けた瞬間漂う煙。

「ジジ……」という効果音。

この1ページだけで

なんだかわからないけどとてもヤバイ薬

ということを端的に描写している。


更に作中でも1.2を争う抜群の名言を彼が放つ。



「日に30時間の鍛錬という矛盾」

僕はこれを見た時、大笑いした。


1日=30時間。

6時間はどこからきたのか。

次の日18時間になるじゃねーか、アホか。

などといった突っ込みは野暮。


ジャックハンマーは明日を捨てた戦士なのである。


(あまりの薬物投与にこの試合後死ぬと宣告されるも、

謎理論により耐える。耐えるどころか強くなる。)



おまけ."オーガこと範馬勇次郎"


範馬勇次郎というバキの父親がこの漫画内

最強のキャラなのだが、最強を描きすぎて

もうむちゃくちゃである。

勇次郎のチョップで肩から胸までがめり込む。

勇次郎の手にかかれば人間など軟体動物である。


なお、このやられている天内悠という男は

数話前に勇次郎のお墨付きで参加した男です。

自分で紹介し自分で壊す。

究極のマッチポンプ、勇次郎。



グラップラー刃牙はその後

「バキ」「範馬刃牙」「刃牙道」「バキ道」と続く。

(刃牙道とバキ道の違いは何なのか、考えてはいけない)



ギャグ漫画、IQが低いほど楽しめる漫画などと

揶揄されるが、独特の魅力があるのも確かである。


名シーン、名台詞がとにかく多く、

深く考えなければ楽しめる漫画である。


男子諸君は一度読んでみてもよいかもしれない。



(初期のグラップラー刃牙は絵がめちゃめちゃに下手で、

なおかつ範馬勇次郎がダサすぎるのでより笑えます)

今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

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