この歳になるともうさして誕生日も
嬉しくは無くなってくる。
朝、宮崎県は日南の民宿とホテルを
足して2で割ったようななんとも言えない
宿泊場所で目を覚まして、
誕生日おめでとうのLINEを見て
自分が誕生日であることを思い出した。
チェックアウトをして外に出ると、
春の明るい陽気がこれでもか!と
注いでいるではないか。
素晴らしいぞ。
誕生日が、晴れ。
なんだか28歳が輝かしいものになるような
気がしないでもない。
宮崎の田舎道を走っても、陽気の
せいか何故だか澄み切った気持ちになる。
桜がところどころで咲いていて、
野山も春の装いである。
うーん、最高。
春生まれで良かったなと、思う。
誕生日で1番思い出深いのは、
小学校の卒業式のことである。
卒業式が誕生日で、僕は終日
浮き足だった気持ちであった。
袖が余った中学の制服を着て、
マンションのドアを開けた時のあの
空気を今でも覚えている。
僕の小学校は私立中学に通う生徒も
多くいたから、この人と会うのは
最後になるかもしれない、
なんてこともちょっとだけ考えた。
担任が泣いていたこと。
校内の桜が満開だったこと。
終わった後みんなでボウリングに行ったこと。
明日も会うかのように別れたこと。
男子はまだしも、女子は卒業以降
会ったことのない人もたくさんいる。
その人たちも同じように28歳に
なっていると考えると、当たり前なのに
すごい不思議な気持ちになる。
16年、小学校卒業からもう
16年も経過している。
ちょっととんでもない年数だ。
12歳の自分が今の自分の姿を想像する
ことは全く出来ないと思う。
けれどあの時に桜を見て感じた気持ちと、
今日宮崎で桜を見て感じた気持ちは
全く同じで、それも不思議だと思う。
不思議不思議ばかりでなんだか
アホみたいだけど、まぁ、いいか。
28歳の僕を引き続きご愛顧のほど
お願い申し上げます。
ps.遠くに住んでいるのに友達が
来てくれるのは思ったより
とても嬉しいことでした。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
今日の曲
今日も誰かの誕生日/キリンジ
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