奥浅草のサウナにて

先日奥浅草のサウナに行った。
サウナ込みで600円という安価な
銭湯であり地元民たちが夕食前に
ひとっぷろ、という感じでにぎわっていた。

僕も仕事終わりの疲れを癒すべく
ふぃーと入浴、さぱっとサウナへ向かった。

それは2セット目のことだった…

おっ誰もいない…
貸し切りだ…
と思ったのもつかの間、僕の後に
2人、間を置かず1人、最後に2人…

この最後の2人が問題だった。
ヤクザ。びっしりと背中に墨が入っている。
1人は太っておりスキンヘッド。
もう1人はまだ未成年かと思うほど若い。

会話の内容も完全にソレである。

「この前キャバ落とした女が…」
「オンカジで…」
「今月はいいスタート…」

妙な緊張感がサウナ室を包む。
別の汗も出そうだ。

何より問題なのはその位置である。
僕とパンピー数人は上段におり、
ヤクザは下段にいる。
下りるにはヤクザに

ちょっとすいません…
て感じに降りなければならない。



     【入口】
下段 ヤ  ヤ  [ストーン]
上段 パ パ パ 僕



こんな配置である。

僕は一番出入口から遠く、
なおかつパンピーもヤクザも
どかないと出れないような状態であった。

僕は決めた。

徹底的に動かないと。

ヤクザ達はおしゃべりに夢中。
僕たちパンピーはじっと耐える。

僕が入ってから10分が経過した。
となりのパンピーもそれくらい
経過しているはずだ。

となりのパンピーは相当きつそうである…。
汗腺という汗腺は全て開き、
ぎらっぎらに汗が滴っている…

ここで出入口に近いヤクザが先に出た。

そして間髪入れずにパンピーが3人
一気に出ていった。

やっぱりみんな待ってたんだな…

僕はもうすこし熱したい。
そのまま入り続けた。

するとどうしたことか、
別のヤクザが入ってきたじゃないか…




     【入口】
下段   ヤ  [ストーン]
上段 ヤ ヤ  僕

こうなった。

ふぅ…

僕は果たして、
生きてこのサウナを出られるのだろうか…





ヤクザサウナ、いろんな意味で汗をかけるぞ!


その後中華料理屋でビールを飲み、飯を食べ、
キメトで絶頂昇天しました。
享年26歳です。



PS.最近、冷凍うどんのことをよく考えます。
  こねられて、たたきつけられて、
  カットされ、茹でられる。
  
  これだけの苦行を乗り越え、
  やっと美味しくなったと思ったら、
  急速冷凍。カッチカチ。
   
 
 我々はあまりに極悪非道すぎないか、
 冷凍うどんに対して。
 ピークを迎えた瞬間、ハイ、冷凍、なんて。
  
  
  
  しかも安いのだ。5食200円とかで売ってる。

   まったく…人間は罪深いよ…(ズルズル)
  

今日も何かを間違えた

日々の中で間違えたこと ずれたことを綴ります。 岩崎キリン:iwa191cm@gmail.com

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